世界から全ての人間が消えた日

その日、その瞬間、俺はTVニュースを見ていた。生放送中のキャスターが突然消えたかと思うと、騒がしさも消えた。
ふと、外を見ると先程まで外で騒がしく遊んでいた子供も消えていた。

人間が消失した日

その事に気付くまでしばらく時間がかかった。最初のはTVの放送事故だと思ったし、外の子供達は遊び疲れてどこかへ行ったこだと思っていた。

人が消えるなんて普通は考えられない。少なくともその日の俺はTVのチャンネルの複数が放送事故になるまで、また夜食を買いにコンビニに行きくまで気が付かない。

店員のいないがらんと開いたレジ、駐車場に車は複数あれど客はいない。
「おーい!」呼びかけに誰も答えない。
奥にも誰もいない。

そこからコンビニ内を30分程うろうろしただろうか。
金だけ置いて品物を持って帰る事もできただろうし、人によっては万引きもできるこだろうが、オレはそのまま別のお店を目指した。

少し離れた所にスーパーがあるから、そこで食物(くいもの)を買おうと思うと思ったのだ。

スーパーに行くまで、いや、コンビニに来た時からオカシイことには気付いていた。
車があちこちで事故をしている。横転していたり衝突していたり、

しかし、そこには誰もいない。誰も乗っていない。
炎上しているのに消防車もいない。
電話を掛けても誰も出ないり

その頃には薄々気づいていた。
俺に異常な事態が起こっているのだということか、もしくは世の中に異常な事態が起こっていることに


確信にめいたものが生まれたのはスーパーの中にて、白い煙が漂っていたときだ。
最初それは火事だと思った。
しかし、火のようなものは見えず、出火元も見えない
その煙は無臭でもあった。

煙は俺にまとわりつくと、次第に大きくなり、視界が遮られる

振りはらおうと出口へ向かおうとするが、一向にたどり着かない。
壁、もしくはドアがある筈だが

「君が最後なんだ」
そう声が聞こえたような気がした。
誰かが話しかけた気がした。
と同時に
煙が視界消える。

といより、煙が口の中に入ってくる。

全ての煙が俺の中に吸い込まれたとき

全ての人間が